3月4日、感染防止対策地域連携カンファレンスに出席してきました。
参加施設は、前回の報告時より増え、岡山赤十字病院中心に8病院が集まりました。
今回の内容は、各施設の経口抗菌薬の系統別処方割合に関するデータの発表と、講演会が行われました。
まず、経口抗菌薬の系統別処方割合に関するデータは、当院からは薬剤師が発表を行いました。
今、国からは薬剤耐性(AMR)対策アクションプランが出され、薬剤耐性菌の減少・抗菌薬の適正使用などに向けた様々な取り組みがなされています。
今回の経口抗菌薬の系統別処方割合に関するデータは、各施設背景が異なるので純粋な比較は出来ませんが、各施設の抗菌薬の適正使用に向けた取り組みを知ることが出来ました。
次は、箕面市立病院 チーム医療推進部 ICN 四宮 聡先生より、「抗菌薬適正使用と感染制御活動 ~中規模病院での取り組み~」と題した講演会がありました。
いろいろと参考となる講演内容で、その中でも、今や感染対策は自施設のみでは不十分で連携関連する病院や施設等の地域医療圏全体で取り組まなければならない、院内での感染対策において、手指衛生が最も重要である事に変わりはないが、感染症を有するヒトの周りには、今まで考えられてきた以上に広範囲に細菌が存在する事が分かり、より確実な環境整備・清掃が必要であることを教えられました。
今回のカンファレンスで得た様々な情報や知識を、今後の院内感染予防対策に活かせるよう、また、地域、関連施設とも連携した感染対策を行えるような努力をしていきたいです。