スタッフ日誌

蕎麦の作法

国定病院薬剤師の佐藤です。

9月になり暑さのピークは過ぎましたが、まだ残暑が続いています。皆様いかがお過ごしでしょうか。

 

私は用事があって先月、東京都某区に行ってきました。

用事が終わり、せっかく東京に来たということなので日本そばを食べて帰ることにしました。

 

今回はその時のことを書きます。

立ち寄った店は私が大学時代によく通っていた、気軽に入ることのできる店で、そこで私は「富士山もりそば」を食べてきました(この暑さですが私の胃腸は夏バテとは無縁なのです)。

 

しばらく待っていると、富士山のごとく盛られた蕎麦が私の前に運ばれてきました。

 

蕎麦は、1/3だけつゆに漬けて食べるのが作法と聞いたことがあります。

しかし私は岡山の人間で日本そばを食べる機会が少ないため、蕎麦を食べる際の作法をよく知りません。

 

なのでいつも自己流で食べています。

 

もりそばは薬味を混ぜ混ぜして、そばつゆをドバドバつけて食うのがうまいんだよ

テヤンデイバーローチクショー‼みたいな感じに(う~ん、ただのアホですね)。

 

 

で、本当のところはどうなのかを蕎麦屋の大将に聞いてみました。すると以下の通り回答を得られました。

 

オレ「ねえねえ大将、蕎麦って1/3だけつゆに漬けて食べるのが作法なの?」

大将「んなことねぇよぉ‼  つゆをドバドバつけた方がうめぇに決まってるよぉ‼」

 

本当にこんなやり取りがあったわけではないのですが、話を要約するとこんな感じでした。

 

蕎麦屋の大将が言うには、日本蕎麦には「藪」「砂場」「更科」の3系統があって、

その中でも「藪」「砂場」はつゆが濃いため作法以前の話として、蕎麦に1/3程度つけるだけで充分だそうです。

 

一方「更科」は、蕎麦全体をつゆに漬けて食べることを前提にしているため、そばつゆが薄く、

蕎麦全体につゆをつけて食べる方がおいしいタイプの蕎麦だそうです。

 

そもそも日本そばにおいて「通」ぶって作法の講釈をすることは逆に野暮とされている。

作法にこだわらずにそばの香りや喉越しを楽しむのが正解、とのことでした。

 

夏場は冷たくて食べやすいもりそばやそうめんがいいですね。

食欲がない時などは最適です。

しっかり食べて暑さを乗り切りましょう。

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