職員研修で認知症についての勉強会を行いました。
当院の薬剤師が講師となり、認知症の分類やそれぞれに起こる症状、治療薬について学びました。
簡単ではありますが、その内容を皆様にもご紹介いたします。
認知症には大きく分けて4つあり、①アルツハイマー型 ②脳血管性 ③レビー小体型 ④前頭側頭葉型 に分けられます。
その中でもアルツハイマー型認知症はよく耳にする言葉だと思います。
認知症と聞いて一番に思いつくのは、「物忘れ」だと思います。
ただ、「加齢」に伴う物忘れと「アルツハイマー型認知症」による物忘れには違いがあります。
例えば、加齢であれば夜ご飯に何を食べたかを忘れてしまっているのに対し、認知症の場合は夜ご飯を食べたこと自体を忘れてしまいます。
他にも財布が見つからない場合などに、加齢による物忘れであれば自力でいろいろと探し回るのに対し、認知症の場合は誰かが盗んだと思い込んでしまいます。
このように同じ「物忘れ」でも、原因が加齢によるものなのか認知症によるものなのかによって、症状は大きく変わってきます。
また認知症の治療薬は、記憶障害や判断力の低下といった症状の進行を穏やかにする作用はありますが、アルツハイマー病「そのもの」を治療する薬ではありません。
そのため、治療薬によって症状の進行を遅らせること、またそれに伴う幻覚や不眠などへの対症療法が主になってきます。
当院では患者様一人一人に合わせて最適な治療をご提供しておりますので、気になることがありましたらお気軽にご相談ください。
今回の勉強会を通して改めて認知症への理解を深めることができたとともに、今後認知症の方と接する際にはどのような対応をしたらいいか考えるきっかけにもなりました。
院内ではこのように定期的に職員同士での勉強会を行っています。
病気や検査に関する知識を増やし、他職種の業務についての理解も深めることができるため、今後も勉強会を通して患者様第一の医療を提供できるよう心がけていきたいと思います。
気温も湿度も高い日が続いています。みなさま熱中症には十分お気を付けて、楽しい夏をお過ごしください!